心を傾けるとはどういうことか

kokomaru

こんにちは、kokomaruです
今回は、心を傾けることに関して、深堀していきたいと思います。


「心を傾ける」は、相手の世界にそっと触れること

傾聴や共感といった言葉の根っこにあるのが、「心を傾ける」という姿勢です。

それは、ただ話を“聞く”のではなく、相手の感じていることを、感じ取ろうとすること。

目の前にいる人が、今、どんな気持ちで、どんな背景を抱えてこの言葉を話しているのか――
その奥行きを想像しようとする心の使い方が、「心を傾ける」なのです。


感じようとする力が、関係を深める

たとえば、こんな瞬間はありませんか?

  • 相手が笑って話しているのに、どこか寂しさがにじんでいる気がした
  • 言葉の裏に、沈黙や間が多く、「本当のことはそこじゃない」と感じた

こうした“感じ取る力”は、意識して心を傾けていなければ見過ごしてしまいます。

傾けるとは、表面的な言葉を越えて、感情や空気に耳をすますということ。
それができたとき、ただの「会話」が、人と人がつながる瞬間に変わります。


ときに「おかしい」と思える価値観にも、意味がある

人の話を聴いていると、「え?それおかしくない?」と感じることがあります。
自分の価値観や常識から見ると、どう考えてもズレているように思えるかもしれません。

でも、忘れてはいけないのは、
相手にとっては、それが“当たり前”だということ。

心を傾けるとは、そんなときに一方的に判断せず、「なぜそう考えるのか」を丁寧に探っていくことです。

「それってどういう意味だったの?」
「そのとき、どんな気持ちだった?」

そうやって一つずつ疑問を解きほぐしていく中で、相手の背景や信念が見えてきます。

その瞬間、ただの違和感だったものが、「なるほど」に変わり、理解が生まれるのです。


傾けるとは、理解しようとする意志そのもの

心を傾けるとは、「正しい/間違っている」を決めることではありません。
それは、「あなたの話を、あなたの立場で理解しようとしています」という信頼のメッセージです。

すぐに答えを出そうとせず、ただ一緒にそこに“いる”。
その姿勢が、相手にとって何よりも安心できる“居場所”になるのです。


まとめ:心を傾けるとは、優しさと敬意をもって聴くこと

誰かの話を聴くとき――
評価やアドバイスを手放して、ただその人の「今」に寄り添う。

たとえ自分とは違う価値観に戸惑ったとしても、「あなたがそう思う理由」を理解しようとする。

それが、「心を傾ける」ということ。
それは感性の行為であり、人と人をつなぐ静かな対話の力です。

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趣味で色々勉強してる人
心理学・成人発達理論を学び、1000回以上の面談経験をもとに、心の成長を支援中。 家族・職場の関係づくりに役立つ情報を発信しています。
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